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ポリエステルフィルムとは?

ポリエステルフィルムは、耐久性と透明性に優れたプラスチック製のフィルムで、印刷や包装、工業用途に広く使用されています。耐熱性や耐摩耗性も高く、様々な環境で使用可能です。

一般的な素材や仕様

ポリエステルフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主成分とし、薄くても強度が高いのが特徴です。厚さは12μmから250μm程度まで幅広く、透明、半透明、不透明などのバリエーションがあります。

ポリエステルフィルムの用途

ポリエステルフィルムは、その耐久性と安定性から多岐にわたる用途で使用されています。まず、印刷分野では、ラベルや包装材として広く活用されています。ポリエステルフィルムは、インクの定着性が高く、印刷したグラフィックや文字が鮮明に表現されるため、商品ラベルやステッカーに使用されることが多いです。特に、耐水性が求められる飲料や化粧品、食品のラベルには、ポリエステルフィルムが最適です。また、透明や半透明のフィルムは、製品そのものを透過的に見せるため、消費者に視覚的な魅力を提供します。

ポリエステルフィルムは、産業用途でも非常に重要な資材です。耐熱性や電気絶縁性に優れているため、電子機器の絶縁フィルムやコンデンサーの材料として使用されます。また、ポリエステルフィルムは、機械的強度が高いため、機械部品の保護材としても使用されています。例えば、機械の動作中にフィルムが摩耗することが少なく、長期間にわたって安定した性能を発揮するため、工業製品の保護やラミネート加工などで広く採用されています。

さらに、ポリエステルフィルムは、包装材としても優れた特性を持っています。食品や薬品の包装において、外部からの湿気や酸素を遮断することで、製品の品質を長期間にわたって保つことができます。このため、真空包装や高温でのパッケージングが必要な場合でも、ポリエステルフィルムはその耐熱性と耐久性を発揮し、食品の鮮度を保つ役割を果たします。特に、電子レンジ対応の食品包装材や冷凍食品用の袋に使用されることが多く、過酷な条件下でも変形や破損が起こりにくいのが特徴です。

また、ポリエステルフィルムは建築やデザインの分野でも利用されています。建材の表面保護フィルムとして、窓やガラスの装飾フィルム、耐久性のあるポスターやバナーの素材としても使われています。屋外広告や建設現場でのサイン、バナーでは、耐候性やUVカット機能が重要ですが、ポリエステルフィルムはこれらの要件を満たすため、長期間にわたる使用でも美しい状態を維持します。

このように、ポリエステルフィルムは、印刷、包装、工業、建築など多岐にわたる分野で、その耐久性、透明性、耐熱性を活かして使用されており、非常に汎用性の高い印刷資材です。



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